ハクダイのカカク
Hakudai no Kakaku

マンガ関連お出かけ記録

記録C 2007/4/21(土) 作成2007/4/29
御江戸古書探索+オフ会

 マンガ収集家としては、いわゆる遠征は少ない方です(涙)。基本的に出不精というか、体力無しというのが、あるんですが。昨年11月の上京から、ほぼ半年振り。千葉のおいちゃんが、幻蔵さんと都内で会うという情報を4月10日頃にキャッチ。早速、おいちゃんに、確認(というかお願いのメール)を・・・。おいちゃんからは早速から返事が来て、幻蔵さんとごろねこさんにもメイルで御挨拶を済ませます。いやあ、GWまでの楽しみが出来たぞぉ(嬉しいな嬉しいな)

準備編

 って大げさですが、いつも、計画性が無い場合が多いので(苦笑)・・今回は結構、準備ができました。17(火)、帰宅後の20:00頃、JRチケット入手。約700m先の最寄駅まで自転車(ママチャリ)で、買い付け。意外に寒く、手袋なんぞが必要。週末の割引切符は、前日までしか買えないのだ。行きも帰りも指定がついて7900円は安い(嬉しい)なあ・・。これを使わないと1万円を超えるだろう。さらに、これは、都内の主なJR路線は、乗り降り自由なので、今回みたいな東京遠征には好都合。

 欠け本リストの整理。エクセルでまとめたものがあったりはするんだけど、いつものことで作りっぱなしで(苦笑)、更新とかしないもんで、少ししか役立ちません。結局、本棚をあれこれ、かきまわして、汚い字でB5帳面に書き出しました。もう少し、小さい手帳にでも書き出せば、携行しやすかったのにと少し後悔するのですが。筆記具マニアを自負していて、手帳の使いやすさとかには、気配ってるくせに駄目だなあ(苦笑)。

 おいちゃんの携帯番号を自分の携帯にメモリした、更に手帳にメモ。ついでに、今回は、自分のと会社が違う父親の携帯も借りることに。携帯不通を想定したのだ(田舎じゃないんだからダイジョウブ?苦笑)

お土産本の準備これが、悩ましい。おいちゃん、幻蔵さん、ごろねこさんというマンガ収集家3巨頭である。悩ましくないわけが無い(苦笑)。とりあえず、6冊程度、一人当たり2冊で(苦笑)・・、と本棚を眺めるも、何にもないんだよなあ・・・仕方なく、エロっぽいのを1冊(おいちゃん想定)、古めの麻雀モノ1冊(幻蔵さん想定)、S40年代の雑誌の付録(4冊)をピックアップ。写真参照(クリック拡大)

 麻雀モノは収集対象の梶川良原作で、ダブり本です(苦笑)。新書版の付録は、3冊は、25年以上、非常に安価で(苦笑)入手したもので、読んだ記憶が無い(多分)ので、今回、ついでに読んでみました(なんだよ・苦笑)。まぼろし探偵は、単行本か、この付録か判然としないけど、読んだ記憶がある内容でした。フラッシュマン、初読だったみたいだけど、意外に面白かった。世代的に古めかしさを感じるものの、古き良き・・・なんですよ。関谷さんのさむらいのうた・・・リアルですよね、関谷さんは。説得力があるんですよね。敵役にマジ、ムカつきました(苦笑)B5版付録の夕焼け番町、テレビ化されるくらいの人気作なわりに、結構、ダークというか、ヤバイ内容なのね(苦笑)。単行本数冊しか、読んだことが無かったので、意外でした。まあ、「時代が時代」で片付けられちゃうんだけど。でも、梶原節は、「健全な世の中」に必要なモノなのかもしれないなあ・・・。最近の犯罪事件とか、ホント変なんだもん(苦笑)。人間の強い意思というか、生きる力みたいなもを強烈に感じますね、梶原作品からは、今更言うな(汗汗)。最近の世相・・・金・数字は多い方がいい、俺がとにかく一番偉い、とにかくアイツが悪い、考えるのは面倒くさいよ、手続き無しで気持ち良くさせろよ・・・まあ理不尽な格差が拡大しているのも確かですが・・イヤハヤなんとも。ちなみに、夕焼け番町は、数円前に某オークで梶原付録をまとめて入手した時の一部。

 4/21(土)当日

 9:25頃に上野に着く。山手線で池袋駅へ・・・ホームに降り立ち、早速、おいちゃんに電話。どちらの方向の出口へ出ていいか、分からなかったというのが正直なところ(汗汗)。おいちゃんの電話での物腰は、いつもながらに、穏やかというか、抱擁感に溢れます。これは、おいちゃんの普段の仕事が少なからず反映しているように・・・勝手に想像してます。古本市の場所へ、向かう・・・途中、ビルの中を上がっていってしまい危うく、遠回りしそうになったりもしたけど、無事に駅の外へ出ます(いや、方向感覚が無いので、大きい建物の中では、ホント迷子になります。外へ出るだけで都会はタイヘンだ)

 さてさて確かに古本市やってます(ウンウン)。マンガに限らず、結構「本好き」な部類に入るので、屋内屋外問わず、古本市(小規模だけど)は、何度か行ってるけど、いいもんですね、古本市・・ワクワクします。

 そんなこんなで、ウロウロしてると、おいちゃんに声を掛けられます。昨年5月のGW以来、ほぼ一年ぶりの再会・・・フフフ。だが、幻蔵さん、ごろねこさんの姿が見えない。当然、探索中です(苦笑)。おいちゃんとの挨拶もソコソコに、とりあえず、場内をウロウロ。そうしてると、なかのさんのHPでの写真で見覚えのある、白髪の渋い人を発見。「幻蔵さんですね、ハクダイですね」と声を掛けると、幻蔵さん、心なしか、意表をつかれたようでした。こっちは、知ってるんですよねぇ。

 古本市での成果は、マンガの出物は、それなりにあったものの、自分的には、ヒットなものは無く、少しガッカリ。だけど、とにかく、特定の専門分野に特化した古本の棚を見る経験は、地方住いだと、少ないので、いい気分です(苦笑)。まあ、特別詳しいジャンルって無いんですけど。

結局買ったのは、VHSの音楽ビデオ1本(1050円)なんだか・・。帰宅して確認したら、レーベル(シリーズ)違いで、かつて所有してたもので少し落ちこみました(なんだか)ヤフオクで売れるといいなあ(涙)。しかし、お目当てのタイトル(北斗の拳?)を口に出しながら、物色してる20代前半の若者が居て、少しビックリしました。そんな、声出さなくていいじゃん。

 公園の隅っこの側溝の上に全員集合、柵に腰掛けます・・・。年齢順に、ごろねこさん、幻蔵さん、千葉のおいちゃん、ハクダイ・・・・うーん埼玉県人が居ないものの、層が薄い(関西と比べると薄いと思う)東日本在住マンガ収集家のオフ会としては、結構、大規模かも(苦笑)。誰も、そんなこと気にしてないよって(汗汗)。おいちゃんとは2度目だが、ごろねこさん、幻蔵さんは、メイルのやりとりのみでこの日が初の会見(苦笑)。やっと合えたよぉ。

 持ってきたお土産本を、皆さんで選んで頂き、皆さんからも、お土産本を頂く。ごろねこさんからはごろねこ通信2冊。幻蔵さんからは、サンコミの竜神沼。おいちゃんからは、イロイロ(苦笑)長年探してたサラ文庫の墓場鬼太郎Aを忘れずに、安価ゲットしてくれていたのですが、おいちゃんは、忘れずに持ってきてくれました。おいちゃん大感謝です。皆さん、ショボイ本しか持って来れなくて恐縮です。
写真参照(クリック拡大)

 さて、喫茶店に移動。 おいちゃんのオゴリでアイスコーヒーを・・・二階席に上がりハクダイの正面はおいちゃん、ハクダイの右隣は幻蔵さんという席位置

 ここで繰り広げられるハナシの濃いというか、マニアックというか、今更ですが、絶版マンガ収集の道は広く深いのです。復刻作業の技術の進化、業界の変遷とトレンド、マンガ家さんや、コレクターさんたちの噂から、話題は多岐に渡るのです。何のジャンルでも関係ないでしょうが、ネットの世界が、世界全部?と解釈している人がいるとしたら、トンでもないことですな。生の情報は、やはり、生身の人間と会って話さないと得られないものですね・・・当たり前のことですが、そういう思いを強くしましたね。ハナシに耳を傾けながら、喫茶店の人々を観察します。都会でのマンウオッチ、結構、暇つぶしになるというか、飽きないというか、興味津々です(苦笑)あまり、品の良くないことですが。

 お忙しいごろねこさんとお別れして、残る三人はJRに乗って中野へ・・・しかし、4人揃っての記念写真を撮る機会を逸したのが悔やまれます。誰が撮るんだっていうのが、結構難しい問題?(苦笑)


 

 しかし、電車の中の3人は揃いも揃ってディパック(リュックサック)を持ってるのが、おかしいですね。幻蔵さんのが、一番大きくて沢山入りそうでした。幻蔵さんは、手帳に、東京探索に活用した、古書店地図が書き込んであります。じっくり見せてもらったわけではないですが、絵うまいんですよね、幻蔵さんは・・・マルッキリ駄目な自分はうらやましいです。

 半年振りのM中野店。最近の自分のマンガ収集方針は、「分散収集」です。って言うか、マンガ収集家のみなさんも、無意識のうちに、こういうことをやってる筈ですけど(苦笑)

@    古くて部数の少ない物を買う

A    新作マンガを新刊で買う

B    旧作(復刻)を新刊で買う

C    比較的好きな作家、興味がある作家を安価徹底で買う

D    ヒイキの作家を追いかける

E    欠け本を埋める。etc・・etc

 景気の変動を考慮して(って、そんなたいしたことないけど)格差社会が進む中、手取り収入が減った場合でも、「楽しめる趣味」として、自分の中で位置づけられるように、収集のパターンにもバラエティを持たせておきたいですね。1冊数万円のモノを、毎月何冊も買っていけるような収集方法にはあこがれますが、長く続けられるかというと疑問が残ります(少なくても自分に限っては)

 さて、ここでの購入本は、⇒クリック拡大

辰巳ヨシヒロの「バージン戦争」をゲット出来ただけで、今回の遠征は価値が有ったと言い切れますね。ちなみに、あらかじめートに記載して準備した欠け本の一例としては、サンコミ/ゼロ戦はやとD・AC/タコポン数冊・がんがらがんEF ・とか、ご多分にもれずメチャクチャです。

 店内では、3人バラバラに棚を漁るのですが、結構、遭遇しちゃいます(当然だけど)フフフ。

 さて、その後は食事です、恒例の某かつ専門店で、3人で、同じモノを食べます。確か、トン汁(大)のセット(苦笑)。ドンブリもの好きなハクダイとしては、至福の時です(大げさだなあ)しかし、確かにトン汁の器は大きかった。ちなみに、トン汁、豚汁、とん汁、読みも「トンジル」か「ブタジル」か、結構悩ましいですが、ここはどうでしたっけ?(何でもいいか・苦笑)って言うか、ここでは幻蔵さんにゴチソウになったのでした(ペコペコ)

 さて、渋谷Mへ向かいます。乗り換えも、よくわかってないような所があるハクダイと幻蔵さんであります(爆)

 しかし、何で、こんなに人が多いの。地方在住の3人(なんだろうなあ、実際問題)としては、疲れること夥しいしいです。ヒトアタリってヤツ?(日本語変かも)。いや、しかし、都会に住む人は、地方在住の人ほど、歩かない、という事実をあまり知らないように思います。都会の人ほど歩くんですよ。地方だと、平日は、歩くのは、会社の駐車場から職場までだけって人、少なからず居るように思います。うーん、さすがにデイパックが重い・・・腰に来ます(情けないなあ)米作りでたくましい幻蔵さんと、遠征慣れしてるおいちゃんはそんなことないんでしょうけど。

 東京・大都会へ来たぞぉという感じのストリートを、歩くこと10分程度、渋谷Mに到着。、地下にあるのが、秘密基地っぽくていいですね。ライブハウスみたいです(苦笑)

 ここでは、だっきんボーイの4巻を発見、確か1575円・・うう、高い。3巻の表紙を見ると、確か持っていそうだと思い、却下。帰宅後確認すると自分の所有は@AB、良かったB買わなくて。3巻は315円だったから、Cはかなりレアなのだろう。しかし、こういう凄い品揃えだと、何が欲しいのか欲しくないのか?わかんなくなってきますね、滅多に専門店へ行かない自分みたいのにとっては。現代社会は、情報多すぎなんだよなあ、やっぱり。情報洪水ですよ、ウンウン。

 辰巳さんのB6モノを表紙コピーといえども買っておけばよかったか?と少し後悔・・・って手持ちで足りたかぁ?多分ギリギリOKだけど(情けない)。10万を超えるような高額本(手塚さん・さいとうさんなどなど)には、12回とか24回の分割払いの金額が添えてあったりで、凄い世界です。自分はヘタレなコレクターですなぁ(苦笑・涙)

 結局、ここでは何も購入せず。幻蔵さんの帰宅の時間が迫り、3人は上野駅へ向かいます。そして、記念写真撮影・・・。通りがかりの人をつかまえて、3人での写真を撮ってもらえば良かったかなあ。観光地じゃないので、皆さん忙しいからなあ(苦笑)。

 いや、幻蔵さんが某俳優Hに似ているというのはホントでした。そして、おちゃめというか、とにかく若々しいです・・・あんな大人になりたいです。倒れるアニキィですよ、イヤ、ほんと。これからもよろしくお願いします。


 
幻蔵さんを見送って、残った二人は、神保町へ向かいます。おいちゃんは、小娘さんの、前日の祝勝会の流れで、お疲れ気味だったように思います。同行してくださいまして、ありがとうございました。

 N書店・・・。ウーン濃い(何度来ても、圧倒です)、けどホットする(苦笑)。雑誌が、年代別に分けられているのが、探しやすくて良いです。ここでは、雑誌創刊号ばかりを購入。時代全てを切り取ったようなところがある雑誌の魅力は、単行本収集とは違った味わいがあります。創刊号コレクターが、少なからず存在する筈(多分)ですが、自分は、まだまだ初級の域を出ていません。でも、結構集まってきたぞぉ、と自分としては満足満足。エロもの関係では、唯一収集している中島史雄のモノ(ベストライブシリーズ)が結構出ていて、あたりをつけて置いたけど忘れちゃいました。しかし、欠け本を埋めるのはタイヘンだなあ。がんがらがんEF、無いんだよあ。
 ここでの購入本。雑誌ばかり5冊⇒

 秋葉原で(山手線車中)おいちゃんと別れて上野へ。6時の特急でも乗れる時間だけど、7時の指定に変更して、しばしマッタリ。ラーメン屋で、ビール餃子セット+ラーメンを食べたりして・・・。アルコールは弱いのだが、飲めることは飲める(飲む相手・状況が大事ですよね、アルコールは)。いや、あのラーメンうまかったぞ。たまあに、思い出したようにラーメンを食べに行くけど、やっぱ、こうじゃなくちゃね、ラーメンは。自分の中でのうまい「ラーメン基準」が確立できましたねえ・・・この日は、今更ですが。
 帰りの車中で、買ったマンガを読む・・・そして眠くなったら居眠りする。これが、幸福な時間、なんですよねえ。

 さて、21:30頃自宅到着。楽しい一日でした。

ごろねこさん、幻蔵さん、千葉のおいちゃん、本当にありがとうございました。また遊んで下さいね。

ハクダイのカカク Hakudai no Kakaku