気になる原作者たち


ハクダイのカカク
Hakudai no Kakaku


  どうして原作者にこだわるのか?

 マンガ家にこだわるのと同じで原作者にこだわるのも面白いかも?
確かにそうなのかもしれないが、マンガは絵の方が、ストーリーより読書
に大きな印象を与えがちな分、いまいち、原作者にコダワル意味が薄いかも
しれません。映画を見るのに、役者/俳優にこだわる人は多いでしょうが、
監督にこだわるのは、少数派というのと同じような理屈です。いわんや、
脚本家や美術担当者にこだわるのは、いわゆるオタクな人たちの領域であります


 そんなわけで、管理人自身、原作者にコダワル意味/意義を
探索中であります(苦笑)。

〜とりあえず、その楽しみ方は?

・ネタ、題材の使い回しに関心を払う
・作画担当者との相性を考えてみる
・セリフ回しに注目してみる

・原作者の原作以外の他の仕事(業績)に関心を払う

ウーン、イマイチです。

小説などより、読み捨てのその場しのぎの娯楽的な側面が大きいのが
マンガだけに、とにかく、ハッタリ的な面白さが重要になるかもしれません。
その点で言えば、滝沢解氏は、素晴らしい原作者だったと思います。
単行本で読むと、だから何なんだ?的なものが多いのですよ(苦笑




 
 原作者について〜管理人のツブヤキ


 人気小説家による書き下ろしのマンガ原作あるいは、小説のマンガ化・・・・この差は微妙です。実際、マンガの製作過程に身を置いたことが無いので、わかりませんが・・・・・・苦笑。 よく雑誌などで、マンガを原作にした映画特集などというのを見かけますが。小説のマンガ化(コミカライゼーショ)作品リストを作ってみるのも面白いかもしれません。
 関川夏央氏が、似たようなアイデアを小説と劇画原作両方に展開しているのを見た(読んだ)ことがあります。
 ヤングチャンピオン(秋田書店)は原作付きマンガは全て既成の小説のマンガ化という方針を持っているようで(2,000年頃?)、これはこれで、立派な編集方針だと思います。


 
 マンガ原作者、即ち、「マンガ家にストーリーを提供する人」であるわけですが、世間的にはどのぐらい認知されているものなのでしょうか?当たり前ですが、マンガに全く興味が無い人してみれば、理解しにくいものかもしれません
 
 
 原作者 げんさく ゲンサク gensaku →gesaku ゲサク 戯作 ・・・・ワープロでローマ字入力してみて、原作者は現代の戯作者かもしれないなあ、と考えるのでした。まあ、確かに、そういう側面はあると思います。

 
 梶原一騎が、「原作者という分野」を開拓し、「第一人者」であったのが、昭和40年代。近年は小池一夫をNo.1とするのが「常識」のようです。昭和30年代には「ちかいの魔球」(ちばてつや・福本和也)という名作が生まれていますが、原作者の存在が広く知られるようになったのは、梶原一騎、小池一夫(一雄)両巨頭の台頭以降だと思います。


  近年は原作者の存在はごく当たり前になってきていて、ヒット作を多く持つ、息の長い原作者も結構います。原作付きマンガの割合は年々増加傾向にあるようで、特に青年・成人マンガ雑誌でその傾向が強いようです。

 
 「脚本」・「脚本家」という用語を使うべきであるという考え方もあり(さいとう・たかを氏)、これはこれで理にかなっていると思います。

 さてさて、皆さんにとっての「気になる原作者」は誰でしょうか?
作成2003/12、改定2004/12
ハクダイのカカク